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@アシヤアーキテクツ(施主さんとの打ち合せ)

プレゼンが終了し、ここからが設計の本番になります。

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まづはプレゼン案をもとに、施主さん、我々と皆で様々な資料やイメージを持ち合って徹底的に話をします。我々も打ち合わせには複数名で参加し様々な意見を出してゆきます。基本的に私は天邪鬼なので・・・おいそれとはまとまりませんが・・・。

話のネタは雑誌の切り抜きやカタログ、はたまたご主人の秘蔵の収集物の写真(奥さまは大かた・・・)、趣味のものなどなど皆さまざまです。

今までの数ある打ち合わせの中でも特に印象的だったのは数百枚にわたる写真が取り込まれたIPAD・・・何がすごいかって建築やインテリアの写真だけでなくてご夫婦の共感する絵画や風景、カフェや新婚旅行時の写真などなど・・・。それらの情報を直接的に建築空間に翻訳するのではなく、イメージを持ってデザインを考えてほしいとのこと・・・。
さすがに恐れ入りました。氏の仕事はデザイナー、なるほどと感心してしまいながらも膨大な情報を前に途方に暮れたこともあります。

時には、打ち合わせの度に飲み会・・・飲み会なのか打ち合わせなのか、終了時の記憶も定かではない状況で何度も打ち合わせをしたこともあります。
そして、こともあろうに最後に施主さんが私に伝えたことは、
”打ち合わせの内容も大事だが、俺達はこうして散々打ち合わせをしたという事実が最も大事なんだ、あとは好きにしてくれて結構、住めば都だどこで何でも。”
とのこと・・・その一言は今でも僕の心に突き刺さったまま・・・もはや格言です。

住宅の依頼に限らず、特にキックオフミーティングでの会話は建築の計画以外のことが全体の5割以上を占めているような気がしますが・・・しかしそこに本質があると信じています。

脈絡がないかのような話の中から施主さんが望んでいること、時には施主さん自身も認識していなかったけれど、言葉にすることによりより明快になるような潜在的な夢・・・、
はたまた御夫婦の間で”あなたそんなこと考えていたの?”というような新たな発見をしあって互いに愛情を確認していただくような・・・、
そんな機会になることをイメージしながら縦横無尽にさまざまな話、夢、希望を語り合います。

私はドアの開く向きひとつとってもそんな会話の中から導き出されるものであってほしいと、
そして一見、些末に見えるような言葉や希望の中から、
”!!!”
というようなプラスアルファのアイデアをアウトプットできるようにありたいと願っているのです。

プレゼン案は”あくまでもタタキ台だ!!”と当方、常日頃から豪語させていただいておりますが、そこから計画案は大きく成長を始めてゆきます。

追伸になりますが、ページを更新しました。時間があるときに見てみてください。

トップページも含めて、写真のページも改良していただきました。
僕はマックユーザーではないのですがIPADを時々使用しているため、フラッシュはNGなのです。
こんな感じのページはフラッシュでなくてはできないかと思っていましたが・・・、できました。
とても見やすくなったと思っていますがいかがでしょうか?

ご感想などありましたらお知らせください。お待ちしています。