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ツリーハウス地鎮祭を行いました。

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地鎮祭を行いました。私はまったくの無粋な人間ではありますが・・・一寸の虫にも五分の魂どころか一寸の虫にも宇宙が存在するというシンプルな科学を信じています。ということで、大地にはそれを守護する地霊が確実に存在します。確かなことは申し上げられませんが・・・、少なくとも私が設計をした建築の土地においては間違いありません。磯崎新さんはゲニウスロキと書かれています。ローマの神話にもでてくるそうです。

私にとって建築とは大地を守護する土地の霊との交感であり、生活とはその地霊との関係の継続だと考えます。

さらには・・・地鎮祭とはその建築によりクライアント家族が未来へ向かい自身の命を維持する意識を再度覚醒、緊張感を高めるための、いわば我々生命のための儀式なのです。

人類の唯一無二の才能、つまり忘却により時に忘れがちな大地への畏怖の念を再確認、そして覚醒させることこそが生命の継続を担保します。つまり、工事の安全を祈りながら、そして地霊との添い寝を夢見ながら・・・。

隣家のスキマからは新宿の高層ビル群、特に我等が丹下健三氏の東京ガスパークタワーが見えます。(見えますか?)計画ではこのダイナミックな都市景観ともいかに添い寝できるか・・・、重要な使命です。添い寝ばかりで忙しそうですが・・・、大丈夫です。

計画は鉄筋コンクリートと木造の混構造です。木造と鉄筋コンクリートの構造的特性、熱環境的特性をそれぞれ生かしながらのハイブリッドな計画です。

1、2階の躯体は鉄筋コンクリートの外断熱、その上の3階にツリーハウスのように風通しのよい明るく軽やかな木造の架構がかかります。上階と下階の空気はリバース機能付のサーキュレーターにより循環され、冬季と夏季においてそれぞれ効率よく室内環境を安定させています。

クライアントさん、このブログを見ていただいていますか?楽しみにしていてください。少々離れていても心は一つです!!!(クライアントは海外在住中なのです。)

タイトルはツリーハウス、クライアントさんの何気ない一言から命名させていただきました。