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基礎の外断熱工事

 最強の室内温熱環境を実現する住宅の基礎工事が始まりました。

プロジェクト名は”Q1.4”といいます。熱損失係数Q値を1.3台で実現予定です。熱損失係数とは内部の熱が外部に逃げてしまう熱量を数値で表したもので、値が小さいほどすぐれた断熱性能となります。

数字ではわかりにくいですがQ値1.4とは北海道の省エネルギー基準を上回る優良な室内環境を確保している数値です。ちなみに施主さんからの御題はQ値1.0以下に挑戦!とのことでしたが・・・、実に申訳ありません。(1.0だと窓がなくなってしまいます・・・)

ということで、それでも”冬でもハワイ”な住宅になります。

設計作業は専用プログラムを用いてQ値を算定しながらの試行錯誤でした。断熱材はもちろんサッシュ、換気、空調システム、あげくにはペアガラス内の封入ガスにいたるまでを徹底的にこだわったスペックです。

果たしてどのような環境が実現されるのか・・・、まだまだ未知数ですがスペックと空間は最高です。室内の熱環境を追及するあまりに窓が小さく、少ないありがちな閉鎖的な空間に陥ることなく、施主のこだわりでもある明るく開放的な伸びやかな空間が実現します。

シンプルで開放的な空間と最良の室内音熱環境の両立、これです!!。

ということで・・・

まずは基礎工事から、基礎の底面と外側に断熱材を敷き込んでいます。断熱材はシロアリにも強い無機質系の断熱材です。

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防湿シートを施工後、断熱材を丁寧に敷きこんでいます。

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コーナー部分もスキマがないように、そして計算上求められる出隅エリアには大きめに・・・。

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その後配筋工事を行います。
建築は木造2階建てを計画しています。基礎はベタ基礎のダブル配筋、さらに構造計算上応力の集中する立ち上がりの箇所もダブルの配筋ととしています。つまりは鉄筋コンクリート造と同様の配筋要領です。

ちなみにコンクリート打節後、基礎の内側にも断熱工事を施します。

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本日は、構造事務所立会いの設計監理の検査です。構造事務所のボスと担当スタッフの両人で立ち会っていただきました。ありがたいことです。指摘箇所の是正を終えていよいよコンクリート打設です。