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スポーツ観戦

あまりテレビは見ないのだが、たまにテレビをつけるとスポーツ真っ盛りだ・・・。僕には日の丸を振りながら闇雲に応援するメンタリティーもなさそうだが、だからといってまったく興味がないということでもない。スポーツの醍醐味はもちろん研ぎ澄まされた技術と鍛え抜かれた人体の観察・・・、そして何より例えばマッチポイントで繰り出される究極の技術や表情、作戦・・・、そんなことばかりを見ている。2位でふてくされている人の来年や、3位の人の行動を統計別に統計してみたら面白い。他にも短距離走者はどこ見て走っているのかとか、だからとって勝敗も大事なので僕は常に劣勢なほうを応援するようにしている。僕の半官びいきは子供の頃から筋金入りだから、当然応援しているほうも流動的に情勢に応じて変わるのだ。

だけど、同時に、僕はまたくよくよと過去の過ち、すなわち空白の3時間を思い出す。僕には忘れられない出来事だ。

10 年以上前、ある新興宗教が問題になっている頃に、その幹部なる人物がテレビに出演しまくってなにやら理屈っぽくまくし立てていいた。そして僕はほんの3時間ほどだけ、こともあろうに、もしかしたらこの宗教団体の犯罪ではないのではなかろうかと思ってしまった・・・。これが僕の空白の3時間事件だ。今でも忘れられない。
それ以来、僕は自分の直感をなるべく客観的に判断するように努力している。

ほかにもボリスベッカーのウィンブルドンの最初の優勝はまぐれだと思ったし、ツービートは売れるわけないし・・・とか、携帯電話のメールなんて使うわけないし・・・、とかほかにもたくさんあるが、この3時間ほど僕をくよくよさせるものはない。

客観性は大事だが、それはつらい思いにこそ裏打ちされたものなんだ・・・。生きてゆくということはつらい・・・。