実施設計を開始するにあたり模型を現場に持ち込んで、より深く敷地環境と建築の関係を検証しました。

寒い中、施主さんにも立ち会っていただきました。ご苦労様でした。

我々にとって模型とは、建築の形を3次元の立体としての確認やそれを施主さんに説明する為だけではなく、模型によって時間と共に変化する日射の当り方、空間の各部分の採光の量、隣家との関係性などなど様々な関係性をより明快に浮き彫りにするためのツールでもあるのです。

建築は様々な関係性によりフワッと立ち上がる、軽やかに成立する立体であってほしいと常々思っています。それでなくても巨大で重厚な物ですからね・・・強引さだけは避けたいと思っているのです。

今回の検証は特に隣家による陰影との関係性を確認しました。冬季で特に陰の影響がある季節でよかったです。

途中、豪華な食事会を開いていただきながら日中と夕方のそれぞれについて存分に語り合うことが出来ました。おかげさまで案をフィックスする前に様々な指摘事項が浮上しとても有意義でした。

これから修正案の作成を開始します。次回は確信に満ちた案を提示できると思います。楽しみにしていてください。