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平行線

通常、設計図面の作成にはCADを使用している。

CADの中の世界は神秘的だ。なにせ、その中には論理的には無限の世界、つまり、宇宙が広がっているからだ。

その宇宙のほんの一部をモニターで覗きながらその無限宇宙の中に図面を書いている。そんなイメージだ。CADの中で書かれる図面は実寸大の図面で、その実寸大の図面を縮小してモニターに写し、プリントアウトしているというのがCADの理論だ。

だが、そこで気がついた。例えば大地の上に1mの間を持った平行な線を引いてみたとしよう。

僕の理解では平行線は決して互いに交わることのない、2本の線ということになろうかと思うが、実際地球は丸いのだ。1m間隔の線たちもいずれのうちに交わってしまうのではかかろうか・・・・と。

これは平行線が指向している方角が重要な要素になりそうだ。角度によって、その地点における地球の周長は変わってくると思われるから・・・。さて、この1m間隔の平行線を東や西に向けて永遠に延長していったら、一体どの地点で交錯するのだろう。海上かな?どこかの国の上かな?いつか計算してみよう。

ちなみの北に向けて延長していったらジャスト北極点にてご対面ということになるはずだ。

しかし、CADの世界では、永遠に平行線は交わることはない。理論に忠実だ。これは神秘だ。

もっとCADと仲良く対話することにしようと思う。