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ガンダムプラモデル

ガンプラを作っている。かれこれ27年来だ。思えば、僕は小学生の頃ガンプラに始まり、鉄道のスケールモデル、模型飛行機やグライダー、釣り道具の毛ばりやルアー、等など様々なものを作ってきた。

今でも事務所の家具から、カーテン、財布、名刺ケースからオーディオシステム等等、可能な限り自作、もしくは自身でデザインする。そんな性分はガンプラを作ることによって芽生え、培われたものだといってもよいと思う。
作家の福井晴敏さんが言っている。ガンダムは僕ら世代の成長期における一般教養だと・・・。激しく同意する。福井さんは1968年生まれ、僕とは近い世代だ。
ガンダムのストーリーも面白かったし、今考えても深いメッセージに彩られていたと思う。そしてガンプラ・・・、作ること、そして考えて作ること、の楽しさを教えてくれたように思う。

以前お世話になった施主に玩具のプロデュース会社の社長兼プロデューサーがいる。

氏は、20数年前に当時の勤務先でガンダムの誕生にかかわり、今でも大学で”いかにしてガンダムは可能であったか”といった、ガンダム学の講義を持ち、そしてガンダムについての著作やエッセイをものしている人である。
ともかく氏との会話は面白い。僕の世代にとって、ウルトラマン、宇宙戦艦ヤマト、ガンダムは成長と共に社会や世間を垣間見せてくれていたように思う。

以前、氏との会話は、なぜウルトラマンの敵は見たこともない怪獣であり、ウルトラマンはウルトラの星に滞在しながらも、無報酬でなおかつ、母親がわが子に対するような無尽蔵の愛情をもってして、地球を(舞台はすべて日本)守ってくれるのか・・・。そして3分で帰郷してしまのか・・・。なぜヤマトの敵のデスラー総督はまるでイメージで言うロシア人、当時のソ連人のような顔つきをしているのか・・・。なぜ、アムロレイは突然ニュータイプであることに開眼したのか・・・。これらの疑問に当時の日本がおかれている政治的、社会的状況や社会の導かれる方向を指し示す、啓蒙的な意味があったのではなかったか・・・等等。
氏はそんな愚問にも上手に相手になってくれる。まったく、あまりにも横からものを見すぎるとの指摘をものともせず、今は氏にいただいた、ガンプラの復刻版を製作し、氏の新しい著作を読み、そして氏の新作のアニメをDVDで鑑賞している。