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配筋検査にて

1月4日のブログにて紹介しましたプロジェクトの配筋検査を行いました。

いつものように構造担当事務所も立会っております。ここにいたるまで構造事務所による検査は5回ほど行い、そのすべてにおいてまったく問題無しという画期的にすばらしい現場です。構造事務所はこれが最後の検査になります。これからは仕上げ工事に突入です。

写真は、内部の天井の高さの違いが外部のボリュームに現れるように、屋根面に段差ができています。

水平面の段差というのが、コンクリートの打節時にはなかなか困難なケースになります。

例えば、このようなケースで上部レベルと下部レベルをそれぞれに分けて、つまり2度に分けてコンクリートを打設をすればまったく問題はありません。

しかし、設計者としてはどうしても水平面のレベルは違えど1回でコンクリートを打ち切ってしまいたい。単純に考えてもコンクリートは流動体ですから一度で打つことは難しそうですね・・・。それでも、そうすればワンピースの構造体となり強度面、そして防水面から見てもより完成度が高くなるのです。2度に分ければそこはどうしても継ぎ目になってしまいますから・・・。

今までこのようなケースは”何とか一回の打設でお願いしたい・・・”と施工者には頼み込んで実現してきましたが・・・、この現場、こちらから一言も要望を出すことなく、当たり前のように1回の打設で行う施工計画をしていました。このような小さなことの積み重ねによって始めて建築の品質は担保されるのです。

大変なのは仕上げ工事に入っても続きそうですが・・・、ポジティブな現場監督と各工事担当者にめぐり合うことは施主にとっても設計者にとっても幸せなことです。

良い建築になりそうです。施主さん期待していてください。

 

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