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ガンダム

お台場にガンダムが出現したらしい。

高さは18m、僕のおよそ10倍の高さだ。実物大のスケールということらしい。これが高いのか低いのか・・・、建築で言えば6、7階の高さというところか。実際は驚くべき圧倒感であることだろう。是が非でもご尊顔を拝したいものだ。

ガンダムの高さは僕の約10倍と言う事は・・・、体積は約1000倍と言う事になる。幅、奥行き、高さがそれぞれ10倍ということであるから10の3乗ということだ。

ガンダムの重さが僕の1000倍と言う事でなくて、僕が仮に身長が18mになったら体重は今の1000倍、つまり80tになるということ。

とはいえ、設定ではガンダムの重量は43t、つまり僕の半分の比重・・・。月で採取れたチタニウムの合金製ということだが・・・、これは相当軽い・・・。
よくわかりませんが、実在する素材なのでしょうか・・・。
これでは、もしかしたら、水には浮いてしまうほどだ。それに装甲として充分な強度はあるのか・・・。

まあそれは良しとして・・・、

 この80tの体重は、構造体としての骨の断面に圧縮力として支えられる。断面積が大きい方が大きな荷重を支えられると言う事。
高速道路の橋脚と住宅の柱の断面積の違いみたいなものだ。

仮に僕の身長が10倍になり体重が80tなったとしても、僕の骨の断面積は幅と奥行きがそれぞれ10倍になるだけで、つまりは10の2乗、100倍になるだけ・・・。これではあまりにバランスが悪い・・・。

重量、体積は骨の断面積によって支えられているのであるから、僕の1000倍になった体重は100倍にしかならない骨の断面積によって支持されるしかないということ・・・。これでは圧倒的に支持するための骨の骨格の断面積が足らない。

 

つまり、ガンダムは人間と同様、いやそれ以上にスリムなプロポーションではあるが、身長が高くなった分だけ、骨の断面積が足りていないはずだ。実際、素材によるところだが・・・、

具体的には骨の断面積をさらに10倍しなくてはならない。
そして、そうであるなら、プロポーションはもう少しふっくらとしていなくてはならないはずなのだ。

こんなことを考えながら、建築のスケールと構造体の関係というものについて考えてみた。
構造形式と建築のサイズにはそれぞれ不可分の関係性があり、逆に建築のサイズにかかわらず汎用性の高い構造形式やシステムは有得ないのでは・・・。

構造形式は、サイズによりそれぞれ特殊な形式になるのではと言う事である。

この建築では、 構造体の形状の必然性と合理性を追求した。形やデザインではない、建築のあるがままの形状について次回ゆっくりと書いてみたい。