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木造住宅の建前が行われました。

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木造平屋住宅の建前が行われた。きちんとした形の建前は最近ではめずらしいと、集まった職人さんたちも皆楽しそうだ。そして、施主から皆に、施主のこの建築に期待する熱い気持ちをしかと届けていただいた。

木造の構造体は準ラーメン構造によるもので、シンプルで開放的、風通しのよさそうな空間が立ち上がりそうだ。

スキップフロアーと東側に大きく開かれたハイサイドライトからは予定fどおり、裏山の緑がリビングダイニングに直接手が届きそうだ。朝日と緑があふれる朝食のときが楽しみだ。木造による構造は通常在来工法、2バイ4などのように壁を建てることにより強度を確保する構造が常套手段ではあるが、どうしても壁が多く、開放感に欠ける・・・。

ここでは鉄骨構造などに近い感覚のラーメン構造、つまり壁ではなく柱と梁の接合そのもので強度を確保する構造体とし、おかげで流動性と抜け感の高いおおらかな空間に仕上がりそうだ。

今回のテーマは耐久性。建築の耐久性だけを考えれば、物理的には100年200年は持つであろう建築は可能だ。だが、もっと大事なのは100年200年と使われ続ける、使いたいと思わせ続ける、愛され続ける建築を目指したい。実際、まだまだ使えるのに解体されてゆく建築はたくさんある。

だから、何百年住宅などと・・・、ただ単純に耐久性を追及するのではなく、もっとほかの大事なことを探してみたいとチャレンジした計画である。