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チムニーの階段室

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以前ご紹介しました、チムニーの階段室です。

住宅の中央に設けられた階段室の四周の壁は柱材をむき出しにて林立させています。

コンクリート打ち放しに対抗して・・・”木柱建て放し”と呼ばせていただいております。柱の小口もむき出しです。

”貼る”という作業を少なく、すべては重ねる、積む、組むといった作業による施工計画としています。
なぜなら、”貼る”という言葉がどうしても住宅を作る上では張りぼてのような・・・安易で現代的な構築のように感じられたからです。
より根源的な作業による構築にこそ、より根源的な人の知覚に寄り添うことができるのではと考えたからです。
石を積み上げたり・・・、樹をくり抜いて空間を造ったり・・・そんな感じと同様な何かだと思います・・・。

この柱壁構造を住宅の中央に鎮座させることにより、住宅の内部の奥の奥までに光と風を流し込み、頂上のトップライトからは住宅の象徴となる聖なる光を呼び込みます。
そうです。バチカンの天蓋のようですね。思い出していただけましたでしょうか?

林立した柱は壁構造による耐震コアとしても機能させることとなり耐震性の向上、樹の肌と質感を抽象的に表現し空間に柔らかさと個性を与えています。

そしてなにより、無垢の木による壁は心理的に安心感と包み込まれるようなリラクゼーションを与えてくれます。(ような気がします。)

このように住宅を形作る構成要素が、それぞれの相乗効果によりいくつもの効果と現象を生み出すことそこが、形を作る作業として大変重要なことだとおもいます。

いかがでしょうか?

しばらくブログが続けられそうです・・・。なぜなら今後1か月少々分の投稿ネタを用意できたからです!!(内容はともかく・・・)

しばらく見ていてください。