以前といいましてもずいぶん前になりますが、4月17日のブログで紹介しました建築が竣工しました。写真はまた後日ご紹介させていただきます。

GRID（仮称）改めSKYVILLAと改名しました。

写真は階段からダイニングの天井を見上げたところです。
奥にはリビングルームの天井が連続しています。こちらの天井は少々低めとして、親密感のある空間としています。

日本の伝統的家屋の形式にある田の字型プラン、つまり大きな平面を襖で単純に仕切るシンプルなプランを参照しながら、オーナーさんの生活パターン、カルチュアスクールとしても使用される空間としての柔軟性を獲得するべく計画を進行しました。

大きく風通しのよい空間を
”季節の移り変わり”、”日中と夜間”、”来客時とプライベート時”・・・必要に応じて様々に仕切りながら様々な部屋のサイズと用途を実現し・・・、

同時にそれぞれの空間の天井の高さや形状、仕上げ材料や色、そして照明器具の種類をそれぞれテーマを与えて変化させることにより、おおらかな空間の中に様々な居心地感を持っていただけるように計画をしています。

それと・・・とにかく廊下がまったく無いところを気に入っています。

具体的には敷地一杯に大きな平面を確保し、その矩形をシンプルに3×3の9つの空間に分割し、上部にはそれぞれ高さや形が異なる天井を設けています。もちろん、計画中からいかにしてグリッドプランからグリッド感をいかに完全に消去できるかが最重要課題でした。そして予定通り、緩やかに連続するおおらかな空間として実現できたかと思っています。

ということで、早速改名です。
大きく深い天井は空間におおらかさと風通しと日射をもたらし、そして南国のヴィッラのようなおおらかで風通しのよい連続感と開放感を実現できたのではと考えております。

オーナー様、いかがでしょうか？またお邪魔させてください。楽しみです。

工事は本当に素晴らしい精度と丁寧さ、そして仕上げの美しさでした。各工事担当者の皆様に感謝です。さらに、監督氏はあらゆる事において優れた才能の持ち主でした。お世辞でもありません。
本当にそう思える現場をご一緒できたことは我々にとっても財産になりました。ありがたいことです。