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VIVAガラパゴス

僕の夢は二つある・・・。40にもなって、大きな声で言うのもはばかれるのだが・・・。

一つは平均律クラヴィーアを弾くこと。大きなことは言うつもりはないが、その中に特に好きな曲があり、この曲を弾くことが僕の生涯の夢である。1っ曲だけでよいのだ。イメージはできているのだが、まづは鍵盤を触ることからはじめなくてはならない。たぶん十年くらいあれば弾けるようになるかも・・・と、淡い期待をしている。が、まあ、ピアニストでもある親戚の叔母に聞いたところ、一笑に付されたままである。

もう一つの夢はポルシェ911に乗ることである。ポルシェといえば当然911であり、さらにそれは空冷のヤツでなくてはならない。これもイメージトレーニングはとうの昔に終了してはいるのだが・・・、先立つ物が準備できていない状態である。

先日、日本のガラパゴス化とか言う雑誌の記事を読んだ。ガラパゴスは言わずと知れたダーウィンが進化論を著した際のイメージの源泉となった特異な生態系を持った島である。島であるがゆえに、外部から隔離された状況で長年にわたり独自の進化を遂げた、そこにしたない生態系、生命体が多く残っていたということである。

ガラパゴス化とは、日本の技術もグローバルスタンダードからは距離がある独自の進化を果たしているがゆえ、国際的な競争力を失っていて、それがいずれは経済の低迷につながるのではという話である。ちなみに日本の独自の進化とは・・・、必要がないくらいの高性能化・・・、小型化、多機能化だということである。素晴らしいではないか!!と僕などは思ってしまう。

ガラパゴス化・・・、よくわかりにくい話ではあるが、本当にそうなのだろうか。逆に皆で英語を必死で勉強して、より汎用性の高い、つまりは世界中で標準化された最大公約数的な商品を開発し、それを持って世界中で競争をする・・・。大変な世の中であり、これがグローバル化ということであろうか。

日本の企業、特に商社、さらには最近ではユニクロなどでは社用語が英語になっているそうである。これはさらに大変なことである。

日本から一歩出れば英語などはホームレスだって話す言葉である。僕自身も英語は勤務時代のヨーロッパの貧乏学生から、さらにはロンドンのホームレスから習ったくらいだからよくわかる。誰でも英語は話せるし、その気になったときにだけ必要に応じて勉強すればよいと思っている。

英語を公用語化するというは・・・、つまり、海外からより安い労働力が一気に流入し、日本人の賃金も下ることになると言う結末、つまりは自身の首を絞めることなることは火を見るより明らかなのに・・・。英語は手段であり、単なるツールである。だから、英語を使って何ができるかということがこれから求められるのだろうが・・・、安いということには何にも変えられないのではという不幸も最近の状況で思い知らされている・・・。だから下手に英語などは使わないほうがよほど健全である。より健全な賃金と環境のために・・・。

そのためにはVUVAガラパゴス!ウェルカムローカル!!しかないかもしれない。

ポルシェの空冷エンジンとか、マツダのロータリーエンジンとか、ソニーのベータとか・・・好きな技術が消えてゆくことは寂しい。(ロータリーエンジンは消えてませんね。がんばってください。)ちなみに僕が最初に触れたビデオデッキはベータであった。ディスクもコンパクトで、画質もVHSより格段にすぐれていたかと思う。学生時代の友人がはじめて買った車がRX7であった。この車に乗せられ、よくドライブした記憶がある。まあ、レーザーディスクの登場は衝撃でしたが・・・、いかんせん大きすぎましたか・・・、残念です。

グローバルスタンダードからはじかれたら最後、滅びるしかない・・・。これはとっても寂しいことである。