Blog

2周年

ブログを書き始めてちょうど2年がたちます。

一度だけ、一日遅れということがあったと記憶していますが、後は忘れず毎週月曜日にアップしてきました。われながらよく続いていると感心します。
時々、ブログ読んでいるよ!って言っていただけることだけが僕のモチベーションです。ただし誤解しないでください。読まれていることが嬉しいだけではなくて、とにかく続けなくてはという、自身に対するプレッシャーなのです。もちろん読んでいただいていることは嬉しいのですが、できれば感想などがあるようでしたらお知らせください。

とはいえ、今週はまったく書くことがありません。

ということで最近読んだ本を羅列してみます。参考にしてみてください。

まず最初に”ひょうげもの”というマンガを読んでます。ある素敵な建築家夫婦に紹介していただきました。

このマンガは古田織部の生涯について、フィクションだかノンフィクションだかわからないような清濁あわさったプロットで当時の乱世に生きた数寄者を描いています。特に嬉しいかったのは、登場する明智光秀について、なんとなく本能寺の変の印象から裏切り者という感じをもたれてしまうのですが、このマンガでは、光秀が本気で民を思い、世を思い、そして行動にいたったことが描かれていました。イメージだけで様々な歴史は塗り替えられてゆくのでしょうが、時にこのようなカウンターが嬉しいです。司馬遼太郎の小説でも、例えば乃木希典や伊藤博文についてなんとなくよい印象で書かれていない節がありますが、それだけではないのは歴史を見れば明白です。同じ人物についても様々な角度から様々な文献を読まなくてはその人物には迫れないことは当たり前だし、歴史は常に更新されてしまうのですね。よい意味でも悪い意味でも恐ろしいことです。

古田織部について僕はなんとなく利休や遠州に比べて・・・というイメージを持ってたのですが、この人の生涯をひょうげるというキーワードで魅力的に描かれており、とてもよいマンガです。僕も未だ途中ですが、機会がありましたらぜひ。ちなみに紹介してくれた建築家夫婦は茶道に目覚めたそうです。僕はそこまで教養がないので、まずは織部の名物といわれる作品を見に行こうかと思います。

次に、筒井康隆のあほの壁という本です。バカの壁というこれまた楽しい本もありましたが、あほの壁・・・、っていわれてもって感じですが、かなり面白いです。読書中はニヤついてしまいそうなので電車の中での読書はやめたほうがよいでしょう。久しく、筒井康隆の本は読んでいなかったのですが、ここにありという感じです。

次に、内田樹の日本辺境論という本です。この人の本は、これに限らずかなり面白いです。スパッとした断定的な書き方、内容で何でも正論のように聞こえてきます。危険な香りとともに、この人と一瞬でも心中できるような刺激がたまりません。多作な人ですから、僕もすべては読めてませんが、その中でもこの本が秀逸だと思いました。

続きは次回。読んだ本について書くのは容易なことにきがついてしまいました。いつもブログの書く内容に頭を悩ませている僕としては癖になりそうです。