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桜ヶ丘幼稚園が竣工しました。

桜ヶ丘幼稚園が竣工しました。

ここに至るまでの2年以上もの間、幼稚園の関係者の皆様にとっても山あり谷ありでしたが・・・今となれば楽しい思い出です。
とっても力強く個性的なメンバーに巡り合えたことが勝因でしょうか・・・、
建築は施主・現場監督・職人さん共々
”皆で造る”
ということが言葉の通りに実践された建築です。
皆とても誇りをもって完成に立ち会うことができたように思います。幸せなことです。

園児達にとっても素敵なプレゼントになることでしょう。

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工事のほうも全体から細部に至るまで本当に美しく配慮の行き届いた施工です。

実際、訪れる職人さんたち、仕上げや資材納入業の皆が言葉をそろえたかのように、工事の精度と密度に驚き、賞賛しておりました。
同業者がいうのだから間違いなさそうです。
まさに皆の想いがこもったという表現がピタッと胸にはまる素敵な建築です。

幼稚園という用途上の都合により皆様に見ていただけない事がとても残念で仕方がありません・・・。

建築については、

・・・歴史ある幼稚園の個性的な運営プログラムによる形態をそのまま建築形態に直訳し、合理性を追求した平面計画・・・

・・・園児にとっての”自由”と、保育士による”管理”という背反二律の幸せな共存・・・

・・・園児にとって初めて触れる社会、初めて接する他者、そしてその建築の在り様・・・

・・・個と群の在り方とその体験の場・・・

・・・時に”自立した個人”、時に”集団の一部”として他者との共存と協調性”をON/OFFできるような、自己の立ち位置を行ったり来たりできる自由さを体感できるような空間構成、つまり社会(街)を濃縮した空間のありかた・・・

・・・木造による柔らかさと手触り、そして新品としての建築ではなく”ずっと前からあるかのような新しさ”を生み出すこと・・・

・・・エアコンなどの機械的な空調に頼らず、自然の風の流れと日光によるダイレクトゲインのフル活用、そして高度な断熱計画等々・・・”自然の力による環境造り”を志向・・・

・・・色や形など様々な構成要素に対し、常に2パターン以上のヴァリエーションを与えることによる多様性と戸惑いの提供、ヴァリエーションのすきまに生じる新たの創造力の刺激等々、子供たちの感性を刺激し、無尽蔵な創造性を提供できるような多様性、揺らぎを生み出す空間の構成・・・

まだまだ・・・相当量記述したいのですが・・・また次回とさせていただきます。